によのITエンジニアもど記

自作PC好きが、サーバーとかネットワークに手を出した話。職はIT関係ではありません

自宅にNutanixを導入しちゃった話

突然ですが自宅にラックマウントサーバーを導入してしまいました。

いきさつ

以前から古めのPCにNutanix CEを入れて遊んでいたのでNX Hardware(というのが正式名称なのかは不明)がヤフオクとかで手に入る状況になったらポチろうと思っていたら、世代の中でも最小スペックのNX-1175S-G5が送料入れて16,000円弱といい感じのお値段で出品されていたので色々と考えた(置く場所、音、電気代とか)挙げ句落札してしまいました。

他に入札者が居なかったので、そのままの価格で落札しました。

 

着荷から試運転まで

デカい段ボールに丸められた新聞紙が大量に敷き詰められた中に入って届きました。ゴミの回収日のタイミング的にこの段ボールと新聞紙が我が家の玄関を占領することに。(ちなみに我が家は6畳ワンルームです)

そしてNX-1175S-G5がというよりラックマウントサーバーが職場などで見るより自宅だと部屋の広さと相対してか大きく感じます。

NX-1175S-G5自体はラックマウントサーバーの中では1Uかつシングルソケットで小型とはいえ中々場所を取ります、結局は保管から運用するまで縦置きにする事となってしまいました。

 

CPUとメモリは実装されていたので試しに電源を入れてみたら急にファンの大きな音がしたのでビックリしました。POSTスクリーンが上がる時には起動直後より落ち着いた音量にはなるもののそこそこ大きな音はし続けるので置き場所に悩むことになりました。(というかそもそも一般家庭で動かすこと自体がアレなんですが)

 

届いたNX-1175S-G5はディスクなし、CPUがE5-2620 v4、メモリがDDR4 2666MHz 32GB x2、他HBAカードとNICという構成だったのでディスク関連を自前で揃える必要があります。

 

Nutanix Portalで確認すると”1 × 64 GB SATA DOM”と記載があるもののSATA-DOMなんてあんまり売ってない上に割高です。

という事で自宅に転がっている2.5インチSSDSATA-DOMに見立てて装着する事にしました。

搭載したSSDは30GB、ハイパーバイザー用であればこのくらいで十分。

空いているPCISSDPCIに物理的にマウントするアダプター?とSATAケーブル、画像に写ってないですがマザーボード上の9Pin USBからSATAへ5V供給するケーブルを取り付けています。

 

↓利用したアイテムたち(Amazonリンク)

 

他のディスクに関しては1.92TBの2.5インチSATA SSDを2つ、自宅に転がっていた2TB SATA HDDを2つ使用することにしました。そんな大きな容量を使う仮想マシンを導入する予定はないのでひとまずこの構成です。ディスクマウンターは付属していましたがネジ無し、2.5インチマウンター無しだったため別で購入しています。(ヤフオクで売ってました)

 

設置から設定まで

色々と設置場所を考えてみた結果、寝床から離れた場所に置く事はマストとなったので衣装棚の後ろに置きました。(寝床でiPhoneのアプリで計測したところ40db前後を指してますので寝るには大丈夫そう)そうなった故に長いLANケーブルで引いてます。

マネジメントツールであるIPMIがデフォルトのユーザー名・パスワードでログインできなかったので処置をする必要がありました。やり方はこちら

その後は普通のNutanix CEのインストールやら設定やらと何ら変わりはありません。

 

メリット

  • 単純な所有欲。
    • ただし「自宅にNutanixがあるぜぇ」とアピールしても知ってる人からしても変人扱いされますのでご注意を。
  • 製品版であるNX Hardwareを使用する安心感。
    • 特にAHVのアップデート問題も回避可能です。(出典:smzklab
    • というのも、製品版と同じハードを利用するとこの問題は起こりません。
    • 個人的にPCでNutanix CEを利用しているとよく”Disk mounted at ~ Marked offline.”でCVM領域が死んでいました。

      こうなると処置のしようがありませんでした、新品のSSDを用いても発生します。

デメリット

  • 単純に稼働音というかファンがうるさい。
    • 近々引っ越しの予定があるので別室へ設置する予定です。
    • 私の環境では冷蔵庫が唸るよりは静かかも?
  • 電気代がかかる。
  • 設置場所に困る。
    • 縦置き、やってるけど絶対良くないと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

どう考えてもデメリットの方が上回りますが自宅で好き放題に弄れるHCIがあるのは中々に楽しくなるのではないでしょうか。「いやいやそのためにPCでも使えるNutanix CEがあるんでしょ」となっても前述した症状があったりと個人的に安定しなかったので今回の決断に至りました。(職場に放られてる古いNX hardwareでNutanix CEが安定するのは購入前から確認済み)

今はPrism Centralをデプロイしただけで満足しちゃってますが、この先いろいろなVMを入れて遊び学んでいくつもりです。